コント・ド・シャンパーニュ

感情が意味を生む

16世紀の必読書「コント・ド・シャンパーニュ(シャンパーニュ伯爵)」の伝説は、事実に語り手の創作と詩情を加えて作られた壮大な物語です。重要なのは史実としての正確さではなく、情緒に訴える物語だということで、現在も新たな解釈が次々と生まれています。シャンパーニュ伯爵ティボー4世の華麗なる伝説は、テタンジェがブレンドしたコント・ド・シャンパーニュにつながっているのです。

チボーIV世のポートレイト

伝説のティボー4世

征服者と詩人

豊かで強大な勢力を持ったシャンパーニュ地方。1222年から1253年まで領主として君臨したシャンパーニュ伯爵ティボー4世ナバラ王は、この地域の政治、経済、芸術の影響力の強さを体現する存在でした。ティボー4世は、王であり、領主であり、支配者であり、詩人であり、征服者であり、探求者でもありました。

サン=ルイ(ルイ9世)の未来の母親となるブランシュ・ド・カスティーユに騎士道的な思いを寄せ、1239年、十字軍として出陣します。その後、当時キリスト教の世界にはまだ知られていなかったダマスクローズとシャルドネの先祖となるぶどうの新品種という2つの宝を東洋から持ち帰ったのです。テタンジェの伝説は、ここから始まりました。

チボーIV世の印
シャンソニエ チボーIV世
プロヴァンの薔薇

コント・ ド・ シャンパーニュの製造

コート・デ・ブラン

精神、活気、洗練、エレガンス

コント・ド・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブランの力強く、洗練された味わいは、コート・デ・ブラン地域固有の特殊な条件によって生み出されます。

ぶどうが育つ斜面はエペルネ南部に位置し、石灰質土壌のシャンパーニュの草原を見下ろしています。ぶどう園で栽培される品種の95%はシャルドネが占めており、ここで収穫される白ぶどうは、個性と活気にあふれた軽く、繊細な香りのシャンパーニュを作ります。

絶対的な必要条件

洗練されたシャルドネ

1952年、シャンパーニュ・テタンジェ社は、代々のシャンパーニュ伯爵、特にティボー4世への敬意を表して「コント・ド・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン」を製造しました。

プレミアムな最高級キュヴェで、すべてのボトルに蝋印が刻印されています。このキュヴェは、シャンパーニュ地方で最高級のシャルドネが栽培されるコート・デ・ブランのグラン・クリュ(アヴィズ、クラマン、シュイリー、 メニル=シュール=オジェ、オジェ)から収穫されたシャルドネのみを使用しています。

サン・ニケーズの静かな地下のチョークセラーの中で聞こえてくるのは、職人たちの足音の残響だけである。

「テタンジェ・ブラン・ド・ブランをもらおうか。あんまり有名な銘柄じゃないが、おそらく世界で一番うまいシャンパーニュだろうね。」
映画『カジノ・ロワイヤル』でのジェームス・ボンドのセリフ、原作:イアン・フレミング(1951)
コント・デ・シャンパーニュ

伝説のキュヴェ

時代を超えるコント

コント・ド・シャンパーニュのビンテージは、当メゾンのスタイルの真髄を体現しています。ブラン・ド・ブラン、または特別な当たり年にはロゼなど、一部のビンテージはクラシックとなり、シャンパーニュ地方が生んだ伝説に数えられます。こうしたシャンパーニュは、絶妙な感覚で舌を刺激するだけでなく、魂の深い部分に触れ、その人の記憶に刻まれた時、本当の使命を果たしたと言えるのです。

コント・ド・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン

メゾン・テタンジェのスタイルを最も完璧に表現したコント・ド・シャンパーニュ・ブラン・デ・ブランは、当たり年にのみ製造されるキュヴェです。

シャルドネのグラン・クリュと認定された5つの村 (アヴィズ、シュイリー、 クラマン、メニル=シュール=オジェ、オジェ)から収穫されたシャルドネ100%のシャンパーニュです。このブレンドの一部 (5 %) をオーク材の新樽で4カ月間熟成させることで、完成したワインに繊細なバランスのトースト香が生まれます。地域を代表する優れたシャルドネに必要なのは、じっくり時間かけて寝かせることだとテタンジェは知っています。コント・ド・シャンパーニュ・ブラン・デ・ブランは、サン=ニケーズ修道院の旧石切場のカーヴで10年間の熟成期間が必要です。

Comtes de champagne Blanc de Blanc Taittinger

コント・ド・シャンパーニュ ブラン・
ド・ブラン グラン・クリュ 2007

壮観な

2007年のブドウ栽培は特殊な気候条件に出会いました。穏やかな冬の後、例外的な暖かい気候の下、ブドウは早い時期に成長を始め、多くの人が8月中旬にはブドウ収穫になると予想しました。しかし全ての思惑は外れ、5月以降、悪天候がシャンパーニュ地方のブドウ畑を襲います。これらの好ましくない条件により、ブドウ畑の開花時期に少しずつズレが生じ、結果、5月24日から6月1日の間に花の満開を迎える事となりました。どちらかと言えばどんよりとした寒い夏の影響を受け、ブドウの成熟にブレーキがかかります。しかし8月下旬に太陽が舞い戻った事が良い結果を与え、ブドウは美しく完熟します。8月30日、冷たく乾いた風の吹く日に収穫が始まり、健康で高品質のブドウを収穫することが出来ました。柑橘系と白いフルーツの中間に位置する素直で繊細なシャルドネは、特別な可能性を予感させます。

Comtes de champagne Blanc de Blanc Grands cru 2007 Taittinger

コント・ド・シャンパーニュ・ロゼ

当たり年に製造されるこのキュヴェは、最も厳しい品質条件がそろった特別な年のみに作られます。

名高いコート・デ・ブランのグラン・クリュからシャルドネ30%、モンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュからピノ・ノワール70%から構成されており、コント・ド・シャンパーニュ・ロゼの希少性の秘密は、ブレンドに含まれる15%の非発泡性赤ワインにあります。当メゾンで最も希少なキュヴェ。そのフルーティーなスタイルと心地よく撫で上げるような口当たりが贅沢感と少しずつ味わうことの喜びを与えます。伝説の人物、ルドルフ・ヌレエフはこう表現しました。「コント・ド・シャンパーニュ・ロゼを飲むとき、私は踊らない、私は飛ぶのだ…

Comtes de champagne Rosé Taittinger

Comtes de
Champagne
Rosé 2006

時間、魔法のブドウ

テタンジェ コント ド シャンパーニュ ロゼ 2006は、ピノ ノワール70%とシャルドネ30%か ら作られています。 ピノ ノワールは、モンターニュ ド ランスのグラン クリュで生まれた もので、一部(12%)は赤ワインに使われます。 コート デ ブラン(使用した畑の100%が、シャンパンの畑の等級でグラン クリュに区分 されています)で生まれたシャルドネは、繊細さとさわやかさを兼ね備えています。この 素晴らしいシャンパンに欠かせない味わいの構築と可能性を花開かせるため、最初の 圧搾によるブドウの果汁だけが使われます。地下室での熟成によって、芳香(アロマ) の複雑さが開花し、コント ド シャンパーニュ ロゼの構造が円熟味を増していくのです

Comtes de champagne Rosé 2006
Comtes de champagne Millésimes de Légende

伝説のヴィンテージ

35種類

コント・ド・シャンパーニュは希少品です。その厳しい製造条件により、大量生産が不可能なためです。

1952年に製造された最初のキュヴェから製造されたミレジムは、わずか35種類。コント・ド・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブランとロゼは、本来の品質や時間的・地域的な特徴を失うことなく、時間の経過に耐える特別なヴァン・ド・ガルドです。その中のわずか数本が真の伝説となっており、試飲したことのある人から話を聞くという方法以外で、その味を知ることはできません。

蠟印の下に生まれた…

シャンパーニュ伯爵の統治は956年に始まり、後継ぎがいないことから、フランス王国に再統合される1284年まで続きます。

シャンパーニュ伯爵の勢力に影響を受けて、地域の町や村で大規模な年次見本市(シャンパーニュ大市)が開かれるようになりました。大市は年6回開催され、会場はバール=シュール=オーブ、ラニー、トロア、プロヴァンの4つの村の持ち回りでした。大市を開催することで、地域の経済が活性化されただけでなく、シャンパーニュはヨーロッパにおける商業の中心地になりました。ここで得た富は、地域の宗教的秩序の維持や十字軍遠征の財政支援に活用されました。

シャンパーニュの宮廷は、商業や貿易の中心であっただけでなく、芸術的表現が花咲いた場所でもありました。1222年から1253年まで、シャンパーニュ伯爵として君臨したティボー4世は、間違いなくこの地域の影響力の強さを体現する人物でしょう。王であり、領主であり、支配者であり、詩人であり、征服者であり、探求者でもあり、さまざまな役割を同時にこなしていたのです。幼少期からフランス国王の宮廷に預けられ、そこでいとこであり、サン=ルイの未来の母親になるフランス王妃のブランシュ・ド・カスティーユによって招かれたトルヴェール(吟遊詩人)達と出会います。ブランシュ・ド・カスティーユとティボーの年齢差はわずか13歳で、彼は密かに恋心を抱いていたようです。この宮廷恋愛は若い騎士にとって、思いを詩や歌で表現するためのインスピレーションの源でした。

宮廷では、王妃に彼が恋心を抱いていることが噂になって広まり、国王に対する忠誠を新たに誓うため、ティボーには十字軍に加わる以外の選択肢はありませんでした。1234年、ナバラ王位を継承した彼は、1239年、聖地へと向かいます。東洋への十字軍遠征の際、彼は当時キリスト教の世界にはまだ知られていなかった2つの宝を持ち帰ります。途中でキプロス島に立ち寄った際、そのワインの味に魅了された彼は、ぶどうの苗木を数本持ち帰ります。ティボー4世が領地のエペルネとセザンヌに植えたこのぶどうが、シャルドネの先祖だと言われています。ダマスカスからは、元々はヨルダン渓谷で栽培されていた赤いバラの品種、ダマスケナを持ち帰ります。地元の庭師は、当時一般的な品種であったガリカ種にこれを挿し木します。この交配が、現在ヨーロッパ中で生息する全てのバラの原形なのです。

シャンパーニュ伯とメゾン・テタンジェの歴史は、ブランドの創設以来、密接に絡み合って続いてきました。「コント・ド・シャンパーニュ(シャンパーニュ伯爵)」は、メゾンが作る最高級ビンテージシャンパーニュの名称に冠されました(シャンパーニュ伯爵の最後の末裔、ギヨーム伯爵の許可を受けて)。ティボー4世の時代、レセプションの主要会場として使用されたシャンパーニュ伯爵の邸宅は、1932年以来、メゾン・テタンジェが所有しています。数十年の年月をかけて修復し、華やかりし時代の輝きを取り戻しています。この長期的な関係を踏まえ、ティボー4世の死去から800年以上が経過した今、再発見された配合のディスクを編集したのはクロード・テタンジェ(「詩人伯」に関する本を執筆)でした。

グラン・クリュの錬金術

コント・ド・シャンパーニュ・ブラン・デ・ブランは、メゾン・テタンジェのスタイルを表す完璧な見本です。コート・デ・ブラン地域で収穫された白のシャルドネぶどうを100%使ったシャンパンです。

シャンパーニュ地方の中でも、このぶどう園のある地域は最も有名で、栽培品種の95%をシャルドネが占めています。この石灰質土壌ですくすくと成長した白ぶどうは、洗練された香りを醸し出します。エペルネ南部のわずか20kmの範囲に広がるコート・デ・ブラン。地域全体で採掘される白亜は、水と熱を蓄積するオアシスを作り、海と陸の気候の影響を受ける環境では非常に有益です。ぶどう畑の大部分は、強い西風から果実を守るために東向きで、少しでも長く太陽の光が当たるよう、丘の側面に植えられています。

このコート・デ・ブランの中心にあり、グラン・クリュ認定を受けたシャルドネを栽培する特別な5つの村が、クラマンとアヴィズ、シュイリー、 オジェ、メニル=シュール=オジェです。これらのグラン・クリュから収穫された、最高品質を誇るぶどうのみを使って、コント・ド・シャンパーニュは製造されます。ぶどうのおいしさを最大限に引き出すため、自然のリズムに合わせた環境にやさしい方法を採用しています。収穫はぶどうが完全に熟してから始まり、採取と房の選別は丁寧な手作業で行われます。コート・デ・ブラン地域の最高級ワインと言われるコント・ド・シャンパーニュは、何よりもまず、ワイン生産者のスキル、知識、情熱、献身的な努力が実を結んだ結果なのです。  長年、テタンジェとともに歩んできた職人であるワイン生産者たちは、当メゾンと同じ卓越性を追求しているのです。

それぞれの特徴を維持するため、ぶどうは収穫地別に果汁を搾ります。高い品質と純度を守り、完熟前の豊かな香りを集めるため、一番搾りの果汁のみを使用します。カーヴ責任者の培われた経験に基づいたブレンドがハーモニーを奏で、コント・ド・シャンパーニュを生み出すのです。非常に繊細なトースト香を高めるため、ブレンドの一部(5 %)のみをオーク材の新樽で4カ月間熟成させます。コニャック地方のセガン・モロー社、およびブルゴーニュ地方のルソー社の樽メーカーから購入し、毎年3分の1を新しい樽と交換しています。そして最後に、時間の魔法をかけて、樽の中でワインがゆっくりと変化するのを待つ工程に移ります。場所は、サン=ニケーズ修道院の地下にある静かな旧石切場。ルミュアージュの足音しか聞こえない場所で、ワインは静かな眠りにつくのです。

少ない量、高い品質

テタンジェ独自の厳しい生産基準により、コント・ド・シャンパーニュの製造においては、量よりも質が重視されます。このため、コント・ド・シャンパーニュが製造される年は限られており、非常に希少です。

メゾン・テタンジェの社長、ピエール=エマニュエル・テタンジェは、その精神をこんな風に要約しています:「コント・ド・シャンパーニュを大量生産する事は決してありません。このキュヴェから優れたビンテージシャンパーニュを作るため、私たちが研究を重ねてきた技術的条件は非常に厳しいものだからです。コント・ド・シャンパーニュには、強さとエレガンスが絶妙なバランスで融合しています。この地域で収穫される最高級のシャルドネを原料に使うことで、永遠の若さで輝いているのです」。2年連続はずれ年の後の奇跡的な当り年、1952年に製造された最初のキュヴェから製造されたビンテージは、わずか35本。その中のわずか数本が真の伝説となっており、試飲したことのある人から話を聞くという方法以外で、その味を知ることはできません。その優雅さ、洗練、ヴァン・ド・ガルドとしての可能性は、当り年ならではのシャルドネが持つ顕著な特徴です。

テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ・ブランド・ブランは、ランスの旧サン=ニケーズ修道院の地下にあるガロ=ロマン時代のかつての石切場で、完成まで絶え間なく細心の注意を払われながら製造されます。グラン・クリュの認定を受けたコート・デ・ブランの5つの村から収穫されたシャルドネ100%のキュヴェは、ミレジム(ビンテージ)の名に相応しい、最高品質のぶどうが収穫された年のみに製造されます。絶対的な品質を保証するため、一番搾り(「キュヴェ」)のワインのみを使用しています。コント・ド・シャンパーニュを構成するワインのうち5%がオーク材の新樽(毎年、3分の1を新しい樽と交換)で4カ月間熟成することで、最終ブレンドの品質を高めるとともに、ほのかなトースト香が醸しだされます。

地下18メートルの蔵で、10年の時間をかけてじっくり熟成されたシャンパーニュのみが商品として出荷されるのです。

ド・ゴール元帥によってランスに招待されたニキータ・フルシチョフは、コントの1955年物を味わった際、 こう言いました。「我が国にこれほどの飲み物はない!」。

ジェームズ・ボンドの作者イアン・フレミングは、テタンジェ・ブラン・ド・ブランの愛好家でした。1951年出版のシリーズ第一作「カジノ・ロワイヤル」の中で、ジェームズ・ボンドに「テタンジェ・ブラン・ド・ブランをくれ…有名じゃないが、世界一のシャンパーニュなんだ。」 と言わせており、1963年作の映画「ロシアから愛を込めて」 の中では、ジェームズ・ボンドは特別なミレジム、コント・ド・シャンパーニュ1953年物を味わっています。

1952 年

初のコント・ド・シャンパーニュが製造された年です。1952年は、2年連続のはずれ年の後、奇跡的な当り年となりました。まるで自然が「今まで隠していてごめんなさい」と謝りながら、与えてくれた贈り物のようです。優雅さ、洗練、ヴァン・ド・ガルド向きの性質は、当り年ならではのシャルドネが持つ顕著な特徴です。

1961 年

シャンパーニュ地方における世紀を代表するミレジムの1本とされています。1961年は、晴天が続いた後、適切なタイミングで雨が降る理想的な夏の気候で、その恩恵をいっぱいに受けたぶどうが育ちました。コント・ド・シャンパーニュ1961は、チョコレートとトリュフの香りが際立つ、コクがあり、まろやかでクリーミーな味わいのシャンパーニュです。バターのようななめらかな口当たりで、ペパーミントのノート、濃縮された独特の果実感がアクセントになっています。

1976 年

穏やかな春、猛暑の夏という気候によって収穫時期が早まり、特別なビンテージ(ミレジム)が生まれました。コント・ド・シャンパーニュ1976 は、洗練とフルボディのコクを絶妙なバランスで配合しています。

1979 年

1979年のシャルドネは、特に香りが強いのが特徴です。この年のコント・ド・シャンパーニュのビンテージには、この特徴がそのまま現れています。爽やかで、クリーミーな柑橘系のノート、ほのかなバターキャラメルの香りが混ざり合っています。ホワイトフラワーの風味が口の中に広がる、飲みやすいシャンパーニュです。

1982 年

溢れるほどの豊かさ、贅沢な幸福感に満ちたコント・ド・シャンパーニュです。エレガントなペールカラーの液体を口に含むと、ほのかなバターとハチミツの風味を混ぜた、キャラメルとコーヒーのノートが立ち上がります。コクがあり、後を引く贅沢な余韻が残ります。

1985 年

1985年は、当初の予想よりも収穫量が多く、非常に良質なぶどうが収穫できた年です。特にシャンパーニュ地方では、9月と10月の天候に恵まれました。薄いゴールドのローブには、繊細なレモンのようなノーズが立ち上がります。驚くほどエレガントな口当たりで、ほのかなバニラ風味に後を引くトロピカルなスイーツ感を組み合わせています。

1995 年

シルバーのきらめきを含んだ薄いイエローのローブには、繊細な泡が浮かんでいます。ややスパイシーなレモンのノーズには、マイルドなタバコや紅茶の葉の植物の匂いが立ち上ります。口に含むと、新鮮な柑橘類とライムの風味が広がり、後を引くバニラ風味の余韻が残ります。忘れられない個性が光るシャンパーニュです。

1996 年

非常に薄いイエローのローブ。ノーズは強烈で表現力があり、非常に繊細で複雑。一口目はホワイトフラワーとハチミツが混ざり合った香りが広がり、次にレモンと爽やかなパイナップルの繊細な香りに移り変わります。弾ける爽快な飲み口は、レモン、ドライフラワー、リンデンの花の香りとともに、最後まで口の中に残ります。

1997 年

クリアなペールイエローのローブは。バニラ、アカシアの花、レモンの皮の香りがほのかに立ち上ります。爽快感と清涼感の強いレモンの風味で、繊細かつ複雑で、余韻が長く残ります。バランス、清涼感、熟成のポテンシャルの高さが際立つ高級シャンパーニュです。

1998 年

シルバーのきらめきと繊細で豊かな泡が浮かぶ美しい薄いイエローのローブ。繊細でフワッとエアリーなノーズは、ホワイトフラワーとミネラルの芳香に、生のアーモンド、バニラ、針葉樹のほのかなノートを組み合わせたアロマへ変化します。口に含むとまず、レモンとグレープフルーツの皮などの柑橘系を中心とした清涼感が広がり、ゆっくりと酸味のあるバランスの取れた飲み口へと表情が変わって行きます。爽快でありながら、余韻が残る複雑な後味。ブリオッシュのトースト香が特徴です。

1999 年

繊細さと豊潤なフルーツ感に爽快感とバランスを組み合わせたミレジムは、高い熟成のポテンシャルが感じられます。淡いイエローのローブで、ミネラル感とトーストが混ざり合った繊細で軽やかな香りが広がります。続いて繊細な木の匂いが軽く香り、それに応えるようにデニッシュとトーストのデリケートな風味を感じます。爽やかでなめらかな口当たりで、ピンクグレープフルーツと白桃のまろやかでなめらかなフルーティーな風味が広がるグルメな味わいが続きます。絶妙なバランスとハーモニーを兼ね備えた豊かで、長い余韻の残る後味です。

2002 年

2002年は、エレガントで香り高いシャルドネから良質のビンテージが生まれた年です。ほのかなトーストの香り、伝説になるほどの繊細で複雑な味わいを備えたコント・ド・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン2002は、当メゾンのキュヴェの中でも、最も優れたミレジムの1つに数えられています。クリアな薄いイエローのローブは、優れたシャルドネの特徴です。爽やかなノーズは、ミネラルと甘い果実を組み合わせた香りへと変化し、マンダリンとオレンジピールの果実感が際立ちます。その奥には、果物の木のような香りとともに、ほのかなトースト香が感じられます。強く、なめらかで濃い味わいです。甘いマンダリンとコンポートしたパイナップルの酸味が融合して、果実感が引き立ちます。表現力豊かで、複雑な後味は、長い余韻と爽快感を残します。

2004 年

2004年は、シャンパーニュ地方の歴史に残るほどの豊作で、品質的にも最上級のぶどうが収穫されました。バランスが良く複雑で、後を引く余韻、爽快感、清涼感が感じられる良質なシャルドネです。コント2004は、繊細さと濃厚な香りを組み合わせ、これからさらに熟成するポテンシャルを感じさせるシャンパーニュです。ローブは薄いイエローで、純度の高いノーズは、強く濃厚な香りと梨、レーヌ・クロード、ホワイトフラワーのアロマが作るコントラストのきいた風味へと変化します。ボトルを開けた瞬間、豊かな香りとすでに高いポテンシャルを感じさせるワインの成熟度で、その濃厚な香りが広がります。レモンの皮や生のパイナップルのコンフィの風味が強く、最初の一口は清涼感が強く、ほのかなグレープフルーツが香るフルボディのコクのある風味が引き立ちます。酸味のある後口で、心地良い余韻が残ります。

2005 年

気温が高く、降水量の少ない年で、爽やかさとミネラル、コクと持続性を組み合わせた高品質のシャルドネが育ちました。その結果、生まれたコント・ド・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン2005は、深みと複雑さがあり、表現力豊かでコクのあるシャンパンに仕上がりました。しっかりとした構造とリッチな風味は、高い熟成のポテンシャルを感じさせます。軽く豊かな泡が浮かぶ薄いイエローのローブ。強いノーズは、カスタードクリームを思わせるクリーミーなノートに変わり、豊かな香りを醸し出します。ほのかなトースト香のノートを加えたノーズで後味を締めくくります。まず、しっかりとした構造的なバランスとほのかな果物の木の香りが漂うまっすぐで雑味のない飲み口に続いて、ピンクグレープフルーツのような完熟した果実の甘く、エレガントな風味が広がります。全体的に爽快感が強く、豊かで複雑な余韻が残ります。

2006 年

全体的に暑さの厳しかった2006年。ホワイトフルーツと柑橘類の豊かで複雑な香りに、ホワイトフラワーやミネラル感を添え、エレガンスと洗練が感じられるシャルドネが生まれました。コント・ド・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン2006は、成熟と繊細さを兼ね備え、素晴らしい香りと熟成のポテンシャルを感じさせるシャンパーニュです。薄いイエローのローブで、爽やかで繊細なマンダリンのような果物のノーズに続いて、完熟した果物、甘い焼き菓子、レーズン、砂糖漬けの果物などの香りが立ち上がります。爽快でありながら、洗練された飲み口です。グレープフルーツの風味とともに、なめらかで、コクのある豊かな味わいが口の中に広がります。スティックのリコリスキャンディーを思わせるほのかなスパイス感があり、繊細で余韻の残る後味です。

2007年:驚くべき年。

まさしく特別な時間。2007年のミレジムは、あらゆる約束を保証します。シャルドネの特徴である緑色に反射して輝く金色のローブに、細かく力強い泡が継続的に交差します。

白い花とミネラルをアンジュ産洋梨と白いレーズンの豊かなアロマに優しく組み合わせたデリケートな香り。このフルーティーなアロマの奥に、繊細なアニスとスモークの匂いがほのかに加わります。

イエローレモンと塩分が織り交ざった風味により、はっきりとした口当たり。続いて、複雑な爽やかさと甘い感覚が支配します。成熟さとまろやかさの間に位置する完璧なバランス。最後に、塩バターの甘味も感じられる酸味のある長い余韻が残ります。コンテ・ド・シャンパーニュから感じる時代の記憶とでも呼ぶべき爽やかさからは、このようなキュヴェに我々が期待するヴァン・ ド・ガルドとしてのあらゆる可能性を予感させます。

特別なお祝い事に最適。このシャンパンは、貝類やエビ、魚などをベースとした前菜によく合います。

永遠の仕事

2006年は世界的に高温となった年でした。 非常に乾燥した秋の後で、気温が低く、雪も多い冬が訪れたものの、ブドウへの被害はあ りませんでした。春は天候の変動が少なく、全般に穏やかで、6月12日から18日の間にブ ドウの花が開花しました。

一方で夏は対照的な天候となりました :  7月には高温と熱波に 襲われ、多くの嵐も発生しました。8月は低温で曇りがちとなり、9月は一転して暑く、乾燥 した時期が続きましたが、幸い、収穫量には大きな影響はありませんでした。収穫は、9月7 日に始まり、成熟のばらつきを考慮して、収穫期が比較的長期に及びました。収穫期の終 わり頃には、雨が降りましたが、収穫量は豊富だったため、最も良質のブドウを選別するこ とができました。 シャルドネは、ホワイトフルーツと柑橘系の果物、そしてホワイトフラワーの、豊かで、そして 複雑な芳香(アロマ)を放ちます。また上質のミネラルの香りが繊細さと優雅さを加えていま す。これらの特徴は、非常に均整がとれた、しなやかで、豊かな可能性を秘めています。ピ ノ ノワールは、その豊かさと際だった個性、そしてその可能性に特徴づけられ、小さなレッ ドベリー、サクランボの香りと、コクと力強さを持っています。均整のとれた、ワインらしい香 りと力強さを備え、これらがミレジメのバックボーンとなることでしょう。
コント ド シャンパーニュ ロゼの色調は、深みのあるピンク色です。泡は極めて細かく、繊 細な泡の織りなす美しい帯となって立ち上り、目を生き生きと楽しませてくれます。香りは まず強い柑橘系の果物、ブラッドオレンジの芳香が立ち上ります。 次いで、より芳醇なレッドフルーツとブラックフルーツのコンフィ、マルメロのジャム、黒ス グリのリキュールのアロマ(芳香)が感じられます。口に含むと、最初にシロップに漬けた サクランボの濃厚な強い香りがします。口の中では、豊潤で、ワインらしい非常にしっかり とした構造を持った味わいとなっています。終盤は、たっぷりとした質感で、表現力に富 み、複雑さと十分な長さを備えています。 まだ若いものの、グラン クラスとなった、コント ド シャンパーニュ ロゼ 2006 は、円熟と広 がりの域に入ろうとしています。そのアロマの構造は、豊かでバラエティに富んでおり、これ からさらに熟成するにつれてベールを脱ぐであろう、素晴らしい姿を垣間見せてくれます。

2007

Comtes de Champagne

Blanc de Blancs

L’année 2007 est placée sous le signe de l'exception. La vendange débute le 30 août sous un vent froid et sec permettant une récolte saine de grande qualité. L'attaque est intense, précise. Les tanins des Pinots Noirs sont soyeux et joliment fondus en finale. Cette dernière, fraîche et saline, révèle des Chardonnays prometteurs.

2008

Comtes de Champagne

Blanc de Blancs

L’année 2008 est l’expression parfaite de notre climat continental champenois à la fois chaude et fraîche. Comtes 2008 porte cette climatologie très contrastée en lui, entre le soleil et la fraîcheur, révélant de façon cristalline et intense le terroir crayeux des Grands Crus de la Côte des Blancs dont il puise son identité, son allure et sa précision.

2011

Comtes de Champagne

Blanc de Blancs

Ce millésime 2011 très contrasté, marqué par sa précocité et sa sècheresse printanière a forcé le réseau racinaire de la vigne à aller chercher profondément dans les sols, l’eau nécessaire à son bon développement faisant naître un Comtes de Champagne voluptueux empreint de vérité.

2012

Comtes de Champagne

Blanc de Blancs

Ce millésime 2012 se caractérise par une succession d’accidents climatiques particulièrement éprouvants pour la vigne :  des périodes de gel en février après une période de douceur en mai puis des chutes de grêle qui toucheront plusieurs secteurs d’avril à juillet. Suivra un bel ensoleillement sans excès, couplé à de faibles rendements permettant d’atteindre un niveau de maturité rare faisant naître un Comtes de Champagne harmonieux et équilibré.

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